お家需要が高まる昨今、特に2020年の冬以降に入浴剤を購入する機会が増えた方も多いと思います。その中で、「思ってた入浴剤の香りと違う」「香りがキツすぎて入っているのが辛い」などという経験はありませんか?
私もよくやってしまいがちなことなのですが、入浴剤のちょっとしたところが気になったり、買った後に後悔することがありますよね。そこで今回は「HSP」こと「繊細さん」が選ぶ入浴剤をご紹介させていただきます。
自然な香り、無香料でもリラックスできる入浴剤
「HSP」とは、Highly Sensitive Person といい、人一倍繊細な人という意味です。通称「繊細さん」と呼ばれ、最近は少しずつではありますが、書籍『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』なども話題になりました。
HSPは色々なものに繊細に反応してしまいます。それこそ「匂い」に関しては五感で感じるどれよりも敏感になります。すれ違う人の香水・体臭・柔軟剤の匂いなど、強いほど不快に感じてしまうのでより自然な香りのものを好みます。それでは、HSPが選ぶ「万人受けする匂い」「無香料でもリラックスできる」入浴剤をご紹介していきます。
いい湯旅立ち にごり湯の宿(白元アース)

Amazon.co.jp より引用
温泉といえば、「にごり湯」ですよね。白元アースの商品には、温泉成分(炭酸水素ナトリウム・硫酸ナトリウム)が配合され、温浴効果を高めて血行・めぐりを整えてくれます。また、化粧水にも含まれる保湿成分(ハトムギエキス・チンピエキス)も配合されているのでお風呂上がりはしっとりとした肌触り、保湿のベールに包まれ湯上り後も乾燥を防ぐことができます。
また、HSPの方でも気にならない自然の香り、肌に優しい配合となっています。
・北海道(登別):湖畔を包む檜の香り<乳緑色の湯>
・群馬(草津):山々に実る柚子の香り<乳黄色の湯>
・兵庫(有馬):甘く漂う花梨の香り<乳橙色の湯>
・大分(別府):ほんのり華やぐ桜の香り<乳桃色の湯>
※白元アース(公式)より
個人的なおすすめは「草津」です。柚子は冬至に柚子湯に入る文化があるくらいですから、日本国民で柑橘系の香りが苦手な方は少ないかと思います。また、こちらは使い切りのパウダータイプなので使い勝手もよくおすすめです。
旅の宿(Kracie)

Amazon.co.jp より引用
パッケージの絵は、「木田安彦画伯」が手がけています。レトロなパッケージには、日本の魅力とも言える風景画が描かれています。年齢問わず、皆さんが知っているのも当たり前。なんと1986年に発売し今年で35年にもなるロングセラー入浴剤です。
旅の宿には、名湯には必ずと言っていいほど含まれている「メタケイ酸」が含まれており、温泉に入ったあとのようなツルツルな湯上がりが楽しめます。
温泉特有の香りに注目した「温泉含有香気成分」も含まれ、本格的な温泉の香り、雰囲気も楽しむことができます。公式からは3種類のシリーズパックが出されています。どれも日本の名湯ばかりで癖のない良い匂いばかりです。
湯巡りシリーズ(アース製薬)
湯めぐりシリーズは3種類あります。大自然に囲まれた4種類の露天湯の気分が味わえる「露天湯めぐり」、ご自宅のお風呂で4つの薬泉気分が味わえる「薬泉めぐり」、秘湯の雰囲気と湯けむり温泉気分が家庭のお風呂で味わえる「温泉郷めぐり」。
どのシリーズも体をぽかぽかにしてくれることはもちろんのこと、それぞれ特化したところがあるので自分の状態、希望に合わせて選べるのがいいですね。柔らかな香りばかりなので使いやすく、年齢問わずご購入される方が多いのも納得です。
温泉系の入浴剤は、「自然な香り」であることが特徴です。
温泉といえば、この匂い!という匂いが「硫黄の匂い」くらいしかないので、硫黄の匂いを選んでしまうと、おうち全体が硫黄の匂い…ということになってしまいます。だから、柔らかな雰囲気の匂いが多いのかもしれません。HSPからしたらとても嬉しい、好きな香りだらけですので番人受けは間違いなしでしょう。
薬用ホットタブ重炭酸湯
ホットタブは自宅で重炭酸泉が楽しめる唯一の入浴剤。一般的な炭酸入浴剤の場合、空気中に炭酸ガスが逃げてしまうため、実は謳われている効果効能が弱いというデメリットがあります。ホットタブの場合、その効果が24時間持続し、かつ水質を中性に保つことができるため敏感肌・乾燥肌の方でも湯上り後保湿のベールに包まれ、ポカポカ感が持続します。
また、無香料・無着色で余計なものが一切含まれておらず、効果・効能を重視した入浴剤の中で、私はNo.1だと思っています。日本で唯一保険適用がある温泉施設の大分県竹田市も、ホットタブと同じ重炭酸泉となっています。重炭酸が持つ、血液拡張効果がある一酸化窒素(NO)の働きで、体中のめぐりが整い、全身を労わることが可能です。
自分の症状・気分に合わせた入浴剤を
今回は定番物の中で、HSPでも快適なバスタイムが遅れる事間違いなしの入浴剤を紹介しました。
入浴剤の効果は、血行促進の他にもスキンケアなどもあるのでお肌の調子が気になる方は使用をおすすめします。また、気分が晴れない・憂鬱だった日にはスッキリする森林系の香りや柑橘系の香りの入浴剤を利用するのもいいですね。粉末タイプのものであれば、定量がきつくても自分で量を調節できるのもポイントです。入浴剤初心者の方は今回紹介した温泉シリーズを、疲れや肩こりなど症状が気になる方はホットタブを、それぞれおすすめします。
PROFILE

- 炭酸入浴剤のセカイ 編集長
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不動産販売・管理・経営を経て、某コンサルティング会社役員。現在30歳。日々の業務に忙殺され、自分を見失いかけていた頃に炭酸入浴剤「ホットタブ」と出会う。入浴、睡眠、体調管理の重要性を知り、炭酸入浴剤のセカイへ。保有資格:入浴検定、宅地建物取引士、管理業務主任者
ベストオブ入浴剤:薬用ホットタブ重炭酸湯
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