お風呂の基本知識

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「シャワーだけ」は効果なし…時間がない人でも汚れ・疲れが取れるおすすめの入浴方法

お風呂には入りたいがどうしても準備の気が滅入り、シャワーだけで済ませてしまうその気持ち、とてもよく分かります。しかしシャワーだけだと結果的に自分自身の疲労は蓄積されていきます。

シャワーの一番の問題は、「シャワーでは体温が上がらない」ということです。

日本人は世界的に見ても平熱が低く、欧米人などは平熱37度は一般的です。しかし毎日入浴を行っているために、今でも健康長寿の国として知られています。もちろんこれらは和食の文化であったり、複合的なものが絡みますが、入浴がその一助となっていることは間違いありません。そんな私たちから入浴を取ってしまうと、何かが崩れ落ちていくことは火を見るよりも明らかでしょう。実際に今この記事を見ているあなたも、「シャワーだけではやっぱりダメなんだろうな…」ということは薄々感づいていると思います。

以下では、シャワーだけではなぜダメなのか、またどうしても忙しい方に勧めたい代替案や効果的なグッズを紹介します。

なぜ「シャワーだけ」ではだめなのか

入浴する、お風呂に入ることの目的は、大きく7つあると言われています(最高の入浴法/著:早坂信哉)。

  1. 温熱作用
    手足の抹消が温められることによって血管が広がり、身体中の老廃物が収集され新陳代謝が活性化されます。これを一般的な言葉で表現すると「疲れが取れる」という意味になります。
  2. 清浄圧作用
    お湯の水圧によって全身マッサージがうながされ、むくみが取れます。
  3. 浮力作用
    湯船に浸かることで体が浮き、筋肉や関節をゆるめて緊張をほぐします。
  4. 清浄作用
    皮膚表面の汚れ(皮脂など)を落とし、全身を洗い流します。
  5. 保湿・保温
    蒸気が鼻・のどの粘膜を通過することで、乾燥を防ぐことができます。
  6. 運動療法
    陸上よりも負荷がかかる水中でストレッチをすることで筋肉が刺激されます。
  7. リラックス効果
    お風呂にゆっくり浸かることで、自律神経が整いリラックス効果に貢献します。

「シャワーだけではダメ」と言うよりも、「お風呂に入るだけで得られた効果をわざわざ捨てている」ということなのです。上記のうち、シャワーだけだと、「4.清浄作用」のみしか得られないことになります。忙しい毎日を送っていると、お風呂の時間が惜しく「せめてシャワーだけでも」という気持ちは分かります。しかし、シャワーだけでは完全に汚れを落とすことは難しく、理論的には夏場ほど湯船を張って全身をきれいにすべきともされています。

また一日のリセットも入浴を引き金に睡眠へもっていくことが、科学的にも理想的とされています。布団に入る2時間前くらいにお風呂に浸かると、スムーズに睡眠へいざなわれ、体がリセットされます。疲れもたまりにくく、結果的に毎日のパフォーマンスが最大化されます。これは私自身の体験にも通ずるものがありますが、「急がば回れ」の精神で、可能な限り入浴した方が、疲労はたまりにくくなる実感がありました。

温熱作用の効果

お風呂のルーツである温泉は、ざっくり言うと、地中から湧き出て「源泉の温度が25℃以上あるもの」または「規定量以上の特定の化学成分を含むもの」ですから(温泉法第2条)、名前の通り温かい温泉が多いのです。温かいお湯に浸かると、血管が拡張し、血行が促進されます。それが、さまざまな生理的作用をもたらします。

例えば、血行促進の結果、酸素や栄養の供給や老廃物の排出が進むほか、コラーゲン柔軟化などの効果があるとされています(※)。コラーゲンは肌の水分が逃げないよう皮膚などにあるタンパク質ですが、加齢などにより硬くなってしまいます。温泉にはそのコラーゲンを柔らかくしてくれる働きもあるわけです。

※松元秀次, 小林美香, 李卿「 温泉療法とリハビリテーション医療」
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 55 (12), 997-1003, 2018

半身浴も同様に効果がない

今ではご存知の方も増えてきましたが、いわゆる「半身浴」には科学的な効果というものは存在しません。もともと半身浴は介護の現場で使われていた入浴方法で(溺れるのを防ぐ)、健康を考えて取り入れられたものではないのです。

入浴によって得られる効果は全身浴を前提としており、その全てが半減した効果となってしまいます。ただ、お風呂で本を読みたい方など、身体に負荷をかけずに長湯を楽しみたい方にはおすすめの入浴方法です。

どうしても時間がない方は「足湯」で末梢神経を温める

足湯を行うと抹消の血管が開き、全身に巡ります。すると副交感神経が高まっていくため寝つきがよくなります。シャワーだけの生活で、毎日疲れているはずなのに眠りにくいという方におすすめです。そもそも眠りが浅い、寝つきにくいという方は、抹消が冷えていることが原因なので、足湯がとても効果的です。

方法は15Lくらいの38~42度のお湯が入る桶を用意し、服を着た状態で(体を冷やさないように)浸かります。できれば布団に入る前に行った方が効果的です。じわっと全身が温まってきた感覚があればそこで終了します。最初はうまくいかないかもしれませんが、繰り返し行うことで副交感神経の高まりを実感できるようになります。とにかく足湯を行っている間は、リラックスすること、スマホを見たりすると交感神経が優位に働いてしまうため、精神統一、瞑想の時間とするのがもっとも有効です。

目の疲れを取るにはシャワーが有効

パソコンやスマホなどで酷使した目の疲れ、眼精疲労が気になる方はシャワーを目の周囲に優しい水流で当て続けることは効果があるとされています。アイマスクや、蒸しタオルを目に当てるととても気持ちいいですよね。この行為は、決してアイマスク、蒸しタオルの形式をとらなければならないわけではなく、シャワーやお風呂で実践しても問題ありません。

ちなみに、東京ガス都市生活研究所の実験では、42℃の少し熱めのシャワーを目に当て続けるだけで一時的に落ちた視力が回復したという報告もあります。

42℃のシャワーを眼にあてたことで、視力の一時的な低下状態から早期に回復し、また、主観評価においても、スッキリ感の増加、ショボショボ感の減少という結果が得られました。一方で、32℃のシャワーでは、有効な回復が見られなかったことから、シャワーの水圧によるマッサージ効果よりも温熱効果が影響していると考えられます。シャワーでは、深部体温を上昇させるほどの温熱効果は得られませんが、眼の周囲のような熱が伝わりやすい部位に直接熱を加える場合には有効であることがわかりました。

参考:東京ガス都市生活研究所 都市生活レポート「シャワーによる眼の疲労回復効果」

ただこれは注意が必要で、40度を超えるお湯を目の周り当てると、アトピー性皮膚炎の方、花粉症の方などは、かゆみを誘発するヒスタミンが分泌されるおそれもあります。実験結果としては、眼精疲労の回復に効果があることがわかりましたが、それによるリスクも伴うことを覚えておきましょう。

足湯すら面倒な方は「シャワーヘッド」にこだわる

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浴槽を張る、足湯の準備をする、これすらも難しい場合、せめてシャワーヘッドにこだわってみてはいかがでしょうか。「シャワーだけ」では意味がないと言いつつも、毎日浴槽にお湯を張るのは世界でも日本だけです(※台湾でも一部)。世界中の人々がシャワーだけで済ましているわけなので、それが悪いということは決してありません。しかし、日本人は世界的にも平熱が低く、それを毎日の入浴によって高く維持してきたのではという研究もされています。入浴による健康効果は、説明するまでもありませんが、忙しい毎日を少しでも支えるシャワーヘッドについては、こだわってみてもいいかもしれません。

SANEI ABIRU DADADA(ダダダ)

SANEI ABIRU DADADA(ダダダ)シャワーヘッドは、嵐の大野さんがTVで紹介したことで爆発的な人気が出た商品です。一時は、なかなか手に入りずらかった商品ですが、今は在庫が復活しています。特徴は、水流を自由に変更することができること。特にジェット(シュート)水流は、滝に打たれているような感覚で、肩や頭、足先が冷える方は足の甲、ふくらはぎに当てたりすることで全身が温まります。お家で手軽にマッサージ効果が期待できるシャワーヘッドです。

MTG ReFa FINE BUBBLE

MTG ReFa FINE BUBBLEは、「水圧だけで油性ペンも落とせる」として話題になったシャワーヘッド。通常の泡の約100分の1の小ささの泡を作り出し、それが皮膚に入り込み水圧だけで汚れを浮かすことができます。実際はCMのようにさらりと油性ペンが落ちることはないのですが、頭皮や肌の毛穴汚れなど水溶性の汚れは、水圧と温度、ReFa FINE BUBBLEの力が掛け合わされうまく落とすことができます。

ホットタブ専用クリスタルイオンシャワー

ホットタブ専用シャワーヘッド(クリスタルイオンシャワー)

クリスタルイオンシャワーは、シャワーヘッドに炭酸入浴剤で最も有名な「ホットタブ」を装着できる専用のシャワーヘッドです。普段、ホットタブや関連の錠剤系炭酸入浴剤を使用されている方はこちらがおすすめです。ホットタブは、炭酸ガスが持つ血管を拡張させるNO(一酸化窒素)が含まれており、浴びるだけで全身が温まります。またホットタブ自体に塩素を取り除くビタミンCやクエン酸が含まれ、かつ一般的な入浴剤と違って香料を含まない無添加処方であるため目に入っても、新たに真水で洗い流す必要もありません。

PROFILE

シュワちゃん炭酸入浴剤のセカイ 編集長
不動産販売・管理・経営を経て、某コンサルティング会社役員。現在30歳。日々の業務に忙殺され、自分を見失いかけていた頃に炭酸入浴剤と出会う。入浴、睡眠、体調管理の重要性を知り、炭酸入浴剤のセカイへ。

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