赤ちゃんをお風呂に入れるのはかなり気を遣います。新米パパにとって赤ちゃんとお風呂に入るのは、子育ての第一歩。
しかし赤ちゃんとお風呂に入るのはコツを知らないと焦ってしまったり、変に力が入ってしまいますので、事前にやるべきことを理解しておき、赤ちゃんと楽しいお風呂タイムを過ごしてください。今回は、「新米パパが赤ちゃんをお風呂に入れるコツ」を紹介します。
新米パパが知っておくべきこと
赤ちゃんと一緒にお風呂に入るのは幸せな時間です。しかし細心の注意を払わなければ大変なことになるのも事実。ここでは新米パパが焦ることなく赤ちゃんをお風呂に入れるコツをご紹介します。
①赤ちゃんは湯船に浮かぶことができる
赤ちゃんを溺れさせないように、ガッチリ両手で持ち上げているパパもいますが、実はそんなに力は必要ありません。赤ちゃんの体は湯船に浸けると自然と浮きます。片手で肩から頭を軽く持っているだけで、気持ちよさそうにプカプカ浮きます。ここで「お湯にしっかり浸からせないと」と考えて力が入ってしまっては、赤ちゃんにも伝わってしまいますので、軽く手を添える程度で大丈夫です。
パパがリラックスしていると赤ちゃんも安心してお風呂に入れますので、力を抜いていきましょう。注意点はうっかり手を滑らせてしまわないようにすることと、目を離さないようにすることです。
②体を洗うときは撫でる程度の力でOK
「キレイにしてあげなきゃ」と、ゴシゴシしてしまうのもNG。赤ちゃんの肌はとても弱く、少しのことで荒れてしまったりします。しっかり手のひらに泡を乗せて、体を優しく撫でる程度の力で洗ってあげましょう。
しかし、少し重点的に洗わなければならない部位もあります。首(あごの下)、わき、手のひらは垢が溜まりやすいところですので、しっかりと洗ってあげてください。意外と見落としがちなのは手のひらです。赤ちゃんは基本的にずっと手を握っているので、キレイに洗えていないと少し臭います。手を口に入れることも多いので、常に清潔にしておくことが大切です。
また、ボディソープも本当は使わなくても問題ありません。
赤ちゃんに付着している汚れは基本的に皮脂汚れ(水溶性汚れ)なのでお湯だけで十分にきれいになります。科学物質が気になる、市販のボディソープが肌に合うか不安という方は、お湯で優しく洗うだけでも十分です。仮に使用する場合は、できるだけ低刺激のもの、必要以上に汚れを落とさないものを選ぶようにしてください。
③しっかりと体についた泡を流す
前述した通り、赤ちゃんの肌は非常に弱いです。泡が残っていたりするとすぐに荒れてしまいますのでしっかり流してあげてください。
流すのも首、わき、手のひらはしっかり肉をかき分けて流してあげましょう。また、頭を流すときには耳を塞いであげて、耳に水が入らないようにすることも重要です。
④赤ちゃんはパパの脚の付け根から膝の間で抱く
赤ちゃんを洗うときは、赤ちゃんを足の付け根から膝までの間に乗せておくと洗いやすいです。イスに座って少し膝を高くし、膝を閉じて赤ちゃんを乗せてあげましょう。ここでの注意点は、絶対に足を開かないこと。
泡がついた体はツルツル滑るので、足が開いてしまったら簡単に下に落としてしまいます。しっかり膝を閉じて赤ちゃんを見ながら洗ってあげてください。
⑤お湯の塩素を取り除く
日本の水道の基準上、残留塩素は必ず含まれています。塩素は、プールなどで水質を一定に保つために含まれる化学物質。実は残留塩素濃度の高さは、世界的に見ても日本が高い水準であることはよく知られています。
少し前、「湯シャン」や「肌断食」という言葉が流行しました。またタモリさんや福山雅治さんなどが一切シャンプー・ボディソープを使わないことも有名な話です。日本人は「きれい好き」であることは世界的にも知られていますが、同時にアトピーや乾燥肌の患者が多いことも報告されています。
その理由として、この塩素の影響や、ボディソープ・シャンプーなどによる「洗いすぎ」「潔癖体質」であることが指摘されています。(参考:アトピー患者の皆様へ 心がけておきたいこと|特定非営利活動法人日本アトピー協会)
お風呂で塩素を取り除く方法はこちらにまとめていますが、非常に簡単なことなので可能であればこれを機会に始めてみてください。
赤ちゃんをお風呂に入れる前の準備物
赤ちゃんをお風呂に入れる前には、入浴後のことを考えてしっかり準備しておかないといけません。奥さんが準備をしてくれるのであればいいですが、奥さんが出かけている時に焦らなくていいように準備物をしっかりと把握しておきましょう。
①柔らかいバスタオルを敷いておく
まずは赤ちゃん用のバスタオルを脱衣所に敷いておきましょう。床は硬いので、バスタオルの下にも薄い布団のようなものも敷いておくことをおすすめします。
②おむつ
赤ちゃんにおむつは必需品。ちょっと目を離した隙におしっこしちゃう子もいます。バスタオルで体を拭いたらすぐにおむつをはかせてあげましょう。
③ベビーパウダーなど
肌を守るためにベビーパウダーなどを使用している場合は、体を拭いたらすぐに使えるように準備しておきましょう。一度服を着せて、再度脱がせてからでは手間も時間もかかります。体を拭いた流れでサッとやってしまいましょう。お尻にも使う場合はおむつをはかせる前に素早くやってしまう方が楽です。
④服は肌着ともう一枚を重ねておく
お風呂から出たらすぐに体を拭きます。しっかり拭けたら服を着せますが、あらかじめ肌着ともう一枚の服は袖を重ねて置いておくと時間短縮になります。
赤ちゃんの体は小さいのですぐに湯冷めしてしまいます。体を冷やさないように素早く服を着せてあげましょう。
⑤おくるみ(冬場)
冬場であれば、服を着させたらすぐにおくるみで包んであげましょう。夏場であればあまり急がなくて大丈夫です。
⑥ミルク
お風呂上がりは必ずミルクを飲ませてあげましょう。お風呂に入る前に哺乳瓶に粉ミルクを入れておき、お湯を沸かしておくとすぐに準備できます。
最低限必要な準備物はこんな感じです。しっかり準備をしておき、赤ちゃんが裸でいる時間を極力減らすように心がけてくださいね。
赤ちゃんをお風呂に入れられるパパは重宝する
近年、イクメンやイクボスなんて言葉が出てきていますが、この言葉を聞いて「イラっとする」奥さんは多いはず。
育児でパパが「手伝う」とか「協力する」という意識はそもそも間違っており「一緒に育てる」が正しい意識です。お風呂にも入れられないようなパパだと話になりません。赤ちゃんが1人目であればそこまで大変じゃないですが、ここに小さい子どもがもう1人でもいたらお風呂は戦場となります。どうしても人手が必要なのに、パパがお風呂も入れられないようなら奥さんにとってストレスを溜める原因にもなります。
家庭が円満にいくためにも、新米パパのうちにお風呂の入れ方は最低限身につけておきましょう!
【まとめ】赤ちゃんをお風呂に入れるコツ
【最低限知っておかなければならないこと】
- 赤ちゃんは湯船に浮かべる
- 体は撫でるように洗う
- 首、わき、手のひらは重点的に洗う
- 泡を残さないようにしっかり流す
- 赤ちゃんは足の付け根から膝の間に寝かせる
【お風呂に入れる前の準備物】
- 布団の上にバスタオルを敷く
- おむつ
- ベビーパウダーなど
- 肌着ともう一枚の服は袖を重ねておく
- おくるみ
- ミルクは事前に粉ミルクを入れて準備しておく
子どもを育てていくのは当たり前ですので、せめてお風呂はパパの役割にしておかないと奥さんが憔悴しきってしまいます。間違っても「おれはイクメンだ」などと調子にならないことをおすすめします。お風呂の入れ方をこの記事で把握して、赤ちゃんとの楽しいお風呂タイムを満喫してくださいね。
PROFILE

- 炭酸入浴剤のセカイ 編集長
-
不動産販売・管理・経営を経て、某コンサルティング会社役員。現在30歳。日々の業務に忙殺され、自分を見失いかけていた頃に炭酸入浴剤「ホットタブ」と出会う。入浴、睡眠、体調管理の重要性を知り、炭酸入浴剤のセカイへ。保有資格:入浴検定、宅地建物取引士、管理業務主任者
ベストオブ入浴剤:薬用ホットタブ重炭酸湯
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