1日の疲れを取ってくれるお風呂。ゆっくりとお湯に浸かれば更にリラックスできる時間となります。いつもはそのまま入るだけだったお風呂に、自分で作ったバスオイルを入れてみませんか?
自分で選んだ香りは、さらに素敵なバスタイムとなります。バスオイルの作り方や注意点、おすすめの精油を目的別でご紹介します。
オリジナルバスオイルのメリット
好きな香りを選べる
オリジナルバスオイルを作る最大のメリットは、「自分の好きな香りだけ」を選べるところです。たくさんの香りの中で自分のお気に入りを探して、好きな香りに包まれるお風呂は最高の癒しの時間となります。
香りの組み合わせが無数にある
好きな香りをいくつか選んだら、ブレンドしてみることをおすすめします。香りは本当に奥が深く、組み合わせにより全く違った印象となります。1滴違っただけでも変わってくるので、色々な組み合わせをしてみてください。その中で自分にとっての一番のブレンドを見つけ出すと、さらに癒し効果がUPします。
多くの入浴剤に含まれている「香料」も、「香料」という成分が存在するわけではなく、無数の香り成分が含まれたものを総称して「香料」と呼んでいるにすぎません。
目的に応じてブレンドできる
精油は、植物から抽出した天然の素材です。花や果皮、種子、樹皮など様々な部分から抽出し、香りだけでなく有効成分も含んでいます。香りと有効成分は植物によって違います。心や体への作用があるもの、ウイルスや細菌・虫などに対する作用を持つものなど様々です。イライラした日には鎮静作用のある精油を使うなど、自身の体調に合わせて、効能別に精油を選ぶことができます。
安全・安心なものを使える
市販のバスオイルの中には、香りの成分が合成香料のものもあります。合成香料には有効成分が含まれていません。有効成分を含んだ100%天然の精油や、精油を希釈するためのオイルであるキャリアオイルなども、オーガニックのものを使うことにより、お肌や心身へのケアもできます。自分で選ぶと安心・安全なバスオイルを作ることができます。
しかし合成香料と違って、天然香料・精油は未解明のものも多く、「天然のものの方が危険である」と警鐘を鳴らす専門家もいます。ネットや書籍などで調べ、広く流通している精油からまず選ぶようにしましょう。
心の変化に気づきやすい
オリジナルバスオイルにすることで、自分の心の変化に気づきやすくなります。人は、その時の心身に足りないものや感情などで、求める香りに変化がでます。いつもは好きな香りなのに、今日はこっちの香りがいいななど、自分では気づかなかった心の変化に気づくことができます。直感で香りを選んだ時は、今自分に足りないものを補ってくれる香りです。
オリジナルバスオイルの作り方
バスオイル(1回分)の作り方
- キャリアオイル10ml(小さじ2)と、精油1〜5滴をよく混ぜる。
- 全身が浸かるくらいのお湯に入れます。よくかき混ぜて入浴してください。
半身浴の場合は、半分だけ入れるようにしてください。
キャリアオイルとは
精油を希釈するキャリアオイルとは、植物油のことです。植物油は、植物の種子や果実から抽出されるオイルです。キャリアオイルも精油と同じように、種類によって様々な作用を持っています。バスオイルには、使いやすい「スイートアーモンドオイル」や、保湿効果の高い「ホホバオイル」などがおすすめです。
保存方法
まとめて数回分作った場合は、バスオイルを遮光瓶に入れて、高温多湿を避け保管してください。光や温度で酸化してしまいます。早めに使い切ってください。
注意点
3歳未満の乳幼児には使用しないでください。また、精油によっては敏感肌の方など刺激になる場合があります。お肌が痒くなったり、赤くなった場合はすぐに洗い流してください。特に、柑橘系や清涼感のある香りは刺激になる場合があります。そのほか、妊娠中の方や持病がある方が使用できない精油もありますので注意が必要です。
【目的別】おすすめの精油
リラックスしたい時
優れた鎮静作用を持つ精油や、心身のバランスをとってくれる精油を使うと、心も体もほぐれてリラックスできます。
- カモミールローマン
- ゼラニウム
- ラベンダー
ぐっすり眠りたい時
心をほっとさせてくれて、体も温めてくれるような精油を使うと眠りやすくなります。
- オレンジ
- カモミールローマン
- ラベンダー
スッキリしたい時
気分をシャキッとさせてくれる精油を使うと、気持ちが軽くなり物事に集中しやすくなります。
- グレープフルーツ
- ユーカリ
- レモン
- ローズマリー
ストレスが溜まっている時
イライラしてストレスが溜まると自律神経が乱れます。リラックスしているときに優位に立つ、副交感神経を高めてくれる精油を使うと心が落ち着いてきます。
- イランイラン
- フランキンセンス
- マジョラム
- ラベンダー
落ち込んでいる時
不安になったり気持ちが沈んだりと、どうしても元気がでない時もあります。落ち込んだ気持ちを和らげて、心を温めてくれるような精油を使うと、気分が明るくなってきます。
- オレンジ
- ゼラニウム
- ネロリ
- ローズ
クールダウンしたい時
暑い夏の日などにおすすめです。特にペパーミントは、香りがスッキリしているだけでなく冷却作用もあります。
- ペパーミント
- ユーカリ
体を温めたい時
血流を改善してくれる精油を使うと冷え性が改善されます。身体だけでなく、心にも加温作用がある精油を使うと更に気持ちまで温かくなります。
- オレンジ
- ジンジャー
- マジョラム
森林浴気分を味わいたい時
外に出なくても自宅で森林浴気分を味わえます。ヒノキを思わせるような爽やかな香りを持つサイプレスやジュニパーもおすすめです。心身ともに浄化してくれます。
- ヒノキ
- サイプレス
- ジュニパー
おすすめの精油ブレンド
ストレスが溜まった時は呼吸が浅くなります。深い呼吸をしやすくしてくれて、気持ちを落ち着かせてくれるブレンドです。
- オレンジ 2滴
- フランキンセンス 3滴
不安で落ち着かない時は、体までこわばってしまいます。緊張や不安を和らげてくれるブレンドです。
- ゼラニウム 2滴
- ベルガモット 2滴
- ラベンダー 1滴
自分に自信がなくてやる気も出ない時は気持ちも沈みがちです。気持ちを前向きに導いてくれるブレンドです。
- オレンジ 2滴
- ジャスミン 2滴
- ローズマリー 1滴
※1回分の5滴以内に収まるように、自分の好きなように滴数を変えてみるのもおすすめです。好きな香りを多めにしてみたりと変化をつけてみると、好みの香りに出会えるかもしれません。
精油やキャリアオイルにはたくさんの種類があり、それぞれが自然の力を秘めています。効能によって使い分けることもできますが、まずは自分の好きな香りを見つけてみてください。どんな効能があるかではなく、好きだと感じる香りが実は一番リラックスできます。自分が心地よいと感じる香りは、その人にとって非常に癒しの効果が高いです。生きていく中で、香りは切っても切れないものです。色々な香りに触れて、生活を豊かにしていきませんか。まずはトライしやすいお風呂から始めてみてください。
PROFILE

- 炭酸入浴剤のセカイ 編集長
-
不動産販売・管理・経営を経て、某コンサルティング会社役員。現在30歳。日々の業務に忙殺され、自分を見失いかけていた頃に炭酸入浴剤「ホットタブ」と出会う。入浴、睡眠、体調管理の重要性を知り、炭酸入浴剤のセカイへ。保有資格:入浴検定、宅地建物取引士、管理業務主任者
ベストオブ入浴剤:薬用ホットタブ重炭酸湯