家族旅行やスーパー銭湯、大きなお風呂に入ることを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。旅行先やアクティビティに「温泉」を目的に選ぶのは、世界で日本だけとも言われています。それくらい日本になじみ深いのが温泉です。
温泉やホテルでの大きなお風呂(大浴場)は本当に癒されます。また大きなお風呂は子どもたちも興奮するものです。しかし、子どもと大きなお風呂を楽しむためには注意すべき点がたくさんあります。この記事では子どもと温泉などの大きなお風呂に入る時に注意すべきポイントをいくつかご紹介します。
公共の温泉におけるマナーを教育する
温泉やホテルの大きなお風呂には、当たり前のことですが自分の家族以外にもたくさんお客さんがいます。大きなお風呂を楽しみにしている人ばかりですので、他のお客さんにとって迷惑にならないことが大前提です。
また2021年3月、東京都は児童の性的被害防止などの観点からスーパー銭湯などで小さい子どもが混浴できる年齢を現行の9歳以下から6歳以下に引き下げる方針を決めました(日本経済新聞「東京都、銭湯の混浴可能年齢を6歳以下に引き下げへ」)。公共の温泉におけるマナーは、早期に大人側が教育していく必要があるのです。ここでは最低限守るべきマナーをお伝えします。
①走らない
大きなお風呂は脱衣所も含め、非常に広いです。子どもは広い場所だと自然に走り出す習性がありますので、まずは「走らない」ということをしっかり教育しましょう。走って騒ぐだけならまだ可愛いものですが、最悪の場合、滑って怪我をして大泣きすることもあります。はしゃぐ子どもを温かい目で見てくれる大人は多いですが、大泣きしている子どもを良く思う他人はあまりいません。
特に温泉では、温泉のお湯の成分的にも床が滑りやすいところが多いです。ここで走り回ってしまうと、滑ってこける可能性が非常に高いです。子どもと一緒に温泉や大きなお風呂を楽しみたいのであれば、まずは「絶対に走らない」と子どもに言い聞かせましょう。
②騒がない
他のお客さんは静かに入りたい人もいますので、騒がないように注意させましょう。特に嫌がられるのは「キャーキャー」と、甲高い声で叫ぶことです。
普通にしゃべっている程度の声なら問題ありませんが、広いお風呂だとどうしてもテンションが高くなり、甲高い声で騒いでしまう子もたくさんいます。甲高い声で騒ぎ続けると嫌な顔をされることもありますので、しっかり注意しておきましょう。
③飛び込まない
これも単純に周りに迷惑がかかる行為です。子どもはお風呂やプールには飛び込みたい衝動に駆られることが多いです。飛び込んで周りの人にお湯をかけてしまうと最悪です。また、前述したように、床は滑りやすいので飛び込む時に滑って大怪我をしてしまうこともあります。このように、他のお客さんがいる場面ではしっかりとマナーを守らせるようにしてください。
最低限のマナーが守れているのであれば、子どももパパやママにとっても楽しいお風呂の時間になります。
長風呂を避ける
「大きなお風呂はゆっくり浸かっていたい」このように思う人も多いです。
しかし、温泉やホテルの大きなお風呂のお湯は少し温度が高めの設定になっていることがほとんどです。ゆっくり浸かっていたい気持ちはとてもよくわかりますが、子どもの体は小さいので、大人よりもかなり早く体が温まります。パパやママが満足するくらいお風呂に浸かっていると、子どもはのぼせてしまう恐れもあります。
かといって、パパやママが満足するまで浸かっている間、子どもを待たせるのも至難の業です。「大人しくしててね」といっても、小さい子どもは大きなお風呂でハイテンションになっているので大人しくしていることは難しいです。
長風呂したいのであれば、子どもを寝かしつけた後にこっそり一人で入りにいくようにする方が、しっかり癒されますので、子どもと一緒に入る時の長風呂は諦めましょう。
スーパー銭湯は衛生管理のため塩素が含まれている
スーパー銭湯の場合、不特定多数の方が入浴する関係上「塩素消毒」がされています。プールなどと同じで、日本の場合は塩素に頼った消毒を行っています。実は世界的に見て、塩素による消毒に頼っているのは日本だけ。決して塩素を悪者として扱いたいわけではありませんが、この事情を教育者としてきちんと理解しましょう。
トイレは先に済ませておく
子どもとお風呂に入る時のあるあるですが、お風呂の途中で「トイレ」と言い始めることです。入浴中のトイレは非常に良いめんどくさい上に、焦ってしまって疲れが溜まります。特に温泉やホテルでは、脱衣所までも距離がありますし、ベタベタのままトイレに入ることもできません。
家のお風呂であればコッソリそのままさせてしまうことも可能ですが、公共の場ですのでかならずトイレに連れていかなければなりません。
「出そう」「出ない」関係なく、お風呂に入る前に必ずトイレに行かせるようにしましょう。
水分補給
お風呂に入る前と出た後にしっかり水分を摂らせましょう。大きなお風呂では前述したように、お湯の温度が高めに設定されているところが多いです。お風呂ではずっと体が濡れている状態なので、汗をかいているかどうかが判断しにくいです。「喉が渇いた」と言い始めるのはすでに脱水症状になっていますので、必ず飲ませるようにしましょう。
また、入浴後もしばらく体がポカポカして汗をかきやすくなりますので、入浴後にもしっかり飲ませてあげてください。
子どもと大きなお風呂に入る時の注意点
- 走らない
- 騒がない
- 飛び込まない
- 長風呂は避ける
- トイレは先に済ませておく
- 水分補給は入浴前後
家族旅行で大きなお風呂に入るのは楽しみの一つです。普段の家のお風呂とは違い、足を伸ばしてゆっくりと疲れを癒すのに最適な場所となります。大きなお風呂は子どもにとってもすごく楽しい場であるので、ここで紹介した注意点をしっかりと実行していただき、最高の癒しの時間を堪能してください。あなたのお風呂ライフが楽しいものになることを願っています。
PROFILE

- 炭酸入浴剤のセカイ 編集長
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不動産販売・管理・経営を経て、某コンサルティング会社役員。現在30歳。日々の業務に忙殺され、自分を見失いかけていた頃に炭酸入浴剤「ホットタブ」と出会う。入浴、睡眠、体調管理の重要性を知り、炭酸入浴剤のセカイへ。保有資格:入浴検定、宅地建物取引士、管理業務主任者
ベストオブ入浴剤:薬用ホットタブ重炭酸湯